当日中の利用は希望しておらず、早さよりも金利や限度額を重視して借りたいとなれば銀行のカードローンとなりますが、パートの方では銀行カードローンの審査通過は難しくなります。
難しいだけで審査の結果次第では借りられないわけではないのですが、審査に通過をしたとしても求めるような条件で借りられるとは限りません。
収入が多くはなりにくいパートの方では、いくら銀行カードローンとは言えども大きな限度額で借りるのは難しいためです。
パートでも借りられるカードローンとして銀行カードローンがピックアップされることもありますが、借りられたとしても数百万円の限度額設定となることはほぼないと言えます。
銀行のカードローンは貸金業法で定める年収の3分の1までの借り入れとなる総量規制(参考:総量規制について|日本貸金業協会)の対象とはなっていませんが、それでも自主的な基準として、年収に対する一定額までの融資枠としている銀行が多いです。
そのため、パートによる収入で年収がそこまで大きくはならない場合では、銀行カードローンにおける最大融資枠の数百万円が出るといったことはほぼないのです。
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総量規制は、貸金業者からの借入れを対象としており、銀行の貸付けは貸金業法の規制(総量規制)の対象外です。したがって、銀行等からの借入れを合わせた結果、借入残高が年収の3分の1を超えていたとしても、ただちに総量規制には抵触しません。
また、銀行のカードローンも、一般の銀行等の借入れ同様、総量規制の対象とはなりません。
引用:貸金業法Q&A:金融庁
また、金利に関しても思ったような低金利とならない場合が多いです。
例えば、PayPay銀行のカードローンでは金利が全体で年1.59%~18.0%となっていますが、年1.59%の金利が適用されるのは限度額が1,000万円の場合に限られます。
限度額が大きくならず、100万円未満の場合には適用金利が年18.0%となるため、消費者金融の上限金利と違いがなくなってしまうのです。
数年前までは銀行カードローンは専業主婦でも利用がしやすかったこともあり、主婦の方にはおすすめのカードローンとしてもよく取り上げられていました。
しかし、総量規制対象外だからと過剰に貸し付けた銀行カードローンが問題化し、今では各行とも自主規制を行うなどで審査が厳格化してしまっています。
専業主婦の方が借りにくくなったのはもちろん、パート主婦の方でも審査に通りづらくもなってきているので、銀行カードローンに申し込みを行う際には慎重になったほうが良いでしょう。
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個人の年収に対する借入額の比率を1/3以内に制限する総量規制の効果として、多重債務の発生が一定程度に抑制されている状況等を踏まえ、銀行カードローンにおいても、個人の年収に対する借入額の比率を意識した代弁率のコントロール等を行うべく信用保証会社と審査方針等を協議するよう努める。
引用:銀行カードローン等に関する全銀協の取組みについて|一般社団法人全国銀行協会(PDF)