カードローンで10万円を借りて利息を減らすなら、実行しやすい順で以下のことを意識しておくようにしましょう。
- 無利息サービスがあるカードローンで借りる
- 月々の返済額を少しずつでも増額する
- 金利が低いカードローンで借りる
無利息サービスは初回限定のサービスとなりますが、10万円を借りる場合であれば、金利差は無利息サービスによって埋められます。
最終的に支払う利息総額の差も小さくなるので、利息を減らして10万円を借りたい場合は優先して考えると良いでしょう。
無利息サービスを使わずに10万円を18.0%の金利と15.0%の金利で借りた場合、月々の返済額を4,000円とすると利息総額は以下のようになります。
- 10万円を18.0%の金利で借りた場合の利息総額:26,260円(32か月)
- 10万円を15.0%の金利で借りた場合の利息総額:20,634円(31か月)
18.0%と15.0%の金利による利息総額の差は、約6,000円となります。
18.0%の金利では最大30日間の無利息サービスを使い、15.0%の金利では無利息サービスを使わなかった場合で見てみると以下のようになります。
- 10万円を18.0%の金利で借りた場合の利息総額:23,884円(31か月)
- 10万円を15.0%の金利で借りた場合の利息総額:20,634円(31か月)
18.0%と15.0%の金利による利息総額の差は、約3,000円まで縮まります。
18.0%は消費者金融のカードローンで多く適用される金利で、15.0%は多くの銀行カードローンの上限金利に近い金利です。
銀行カードローンは低金利で利息負担も軽いというイメージがありますが、無利息サービスを使うことで実際には大きな差はなくなります。
利息を減らすために実現しやすい方法として、無利息サービスがあるカードローンを使うことが有効です。
高額の借り入れでは低金利が有利
大きな金額を借りる場合は、返済期間が長くなることで低金利のカードローンが有利です。30日間の無利息サービスでは、軽減される利息が限られてしまうためです。
月々の返済額を増額できれば、利息総額は大幅に減らすことができます。
10万円を18.0%の金利で借りて返済額を4,000円とした場合と、増額して7,000円ずつで返済した場合でシミュレーションをすると、利息総額は以下のように変わります。
- 月々の返済額が4,000円の場合の利息総額:26,260円(32か月)
- 月々の返済額が7,000円の場合の利息総額:13,384円(17か月)
無利息サービスを利用していない場合で試算しています。
返済額を増やすことは、利息総額を最も減らせる返済方法です。
ただ、月々の返済額を増やすことは簡単ではなく、お金に余裕がなければ実行できません。
毎月のお金にあまり余裕がなく、上乗せして返済ができなければ4,000円ずつの返済になってしまいます。
毎月のように増額ができなくても、余裕のある月にだけ返済額を増やす場合でも一定の効果があります。
実際の借り入れ後の返済計画としては、余裕のある月にのみ返済額を上乗せすることが考えられます。
返済額を増やすことは利息を減らす効果が最も大きいですが、月々の負担も大きくなってしまうデメリットがあります。
上限金利が低い低金利のカードローンで借りることができれば、10万円を借りた場合の利息総額は減らせます。
18.0%の金利より12.0%や10.0%などで借りられれば利息は減らせますが、10万円の借り入れでこの金利で借りるのは難しい場合が多いです。
カードローンは借り入れ金額が大きくなると金利が下がるため、10万円の借り入れでは金利は下がりにくくなってしまいます。
低金利とされる銀行カードローンでも、10万円の借り入れでは年14.8%や年14.5%の金利となります。
この金利であれば、18.0%で借りて最大30日間の無利息サービスを使った場合と利息が変わらないのは上の試算の通りです。
銀行のカードローンは無利息サービスを実施していないところがほとんどのため、銀行で14.5%で借りてさらに無利息サービスを使うということができません。
また、銀行のカードローンは審査が厳しいというデメリットがあります。
アルバイトやパートの方や、収入がそこまで多くない場合には審査に通らないことが増えてしまいます。
高額の融資を受ける場合は別ですが、10万円の借り入れであれば低金利の優先度は下がります。