カードローンタイム

何に使うかを知るために、主なカードローンの商品概要説明書に記載されている「利用目的」から、何に使うのがOKなのかを見ていきます。

記載をしていないカードローンに関しても、何に使うのがOKかの基本的な部分に違いはありません。

無担保カードローンは利用目的が自由なのが大きなメリットで、実際に上で挙げたカードローンに関しても幅広い利用目的で使えます。

ただし、事業資金としては使えないところが多いです。

特に厳しいのが銀行カードローンとなるので、幅広い用途で便利にある程度は自由に使いたいとなれば、消費者金融系のカードローンを利用することになるでしょう。

カードローンを何に使うかは人によって異なりますが、なかにはカードローンで使っても大丈夫だろうか、というような使い道もあります。

契約後の利用に関して資金使途や何に使ったかを申告するわけではないので分からないのですが、何かあったときのトラブルを避けるためにも、使い道別にカードローン利用の可否について知っておきましょう。

事業性資金としての利用は、通常の無担保カードローンでは対象としていない場合があります。

事業性資金を用立てたい場合は銀行の融資を利用するか、ビジネスローンの利用をするなどを考える必要があります。

ただ、上の表にもあるようにプロミスやアコムなどの消費者金融系のカードローンであれば、事業資金としても使えるようになっているので借り入れ先の候補に挙がります。

カードローンの多くは「自由」や「原則自由」といったような利用目的となっていますが、自由とされている場合においても「生計費に限る」などが記載されている場合がほとんどです。

生計費とは生活に必要なお金を指しているため、例えばギャンブルに使うお金としての借り入れは認められていないことになります。

「ギャンブルで生計を立てている」と屁理屈を言う人もいるかもしれませんが、そのような屁理屈は通りません。

仮にカードローンをギャンブルで使ったものの大損をしてしまい、自己破産しようとしても自己破産できない場合があります。

自己破産できない事由を定めた破産法252条1項の「免責不許可事由」に、ギャンブルは引っかかってしまうためです。

商品概要説明書に「投機性資金として使うことを禁止する」と明記されていなければ、株やFXなどの投資にカードローンを充てても構いません。

24時間365日インターネットから借り入れが可能で、ネットバンキングを使えば即時に口座に反映されることから、特にFX資金などでカードローンを利用している人も少なくないかもしれません。

しかし、ギャンブルと同様に投機性資金も、破産法252条1項の「免責不許可事由」に引っかかってしまう可能性があります。

どうしても投資資金としてカードローンを使いたい場合は、少額を借りて短期間で返済するようにしないと、投資の利益がカードローンの利息で吹っ飛んでしまいます。

カードローンは広い用途で使えるため、言ってみればどのような用途であっても認められている範囲内なら借りたお金で対応が可能です。

何でもかんでも限度額がある限り、借りられる枠がある限りはカードローンで借りたお金で対応ができてしまいますが、ネックとなるのは金利です。

カードローンは自由で便利な分だけ金利がどうしても高くなってしまうので、明確な目的を持った利用であれば、金利が抑えやすい対応するローンを利用したほうが良いかもしれません。

商品概要説明書に「他社の借金からの借り換えを禁止する」と書かれていない限り、他社借金の借り換えにカードローンを使っても問題ありません。

ただし、その場合は審査が相当厳しくなることを覚悟してください。

カードローンの審査では、収入や雇用形態などとともに他社借り入れ状況も重視されます。

余りに他社の借金件数や金額が大きいと返済能力を疑われてしまい、審査に通らないかもしれません。

借金の借り換えだけの目的でカードローンを利用するなら、おまとめローンや借り換えローンといった目的ローンを選ぶと、金利面に関してもカードローンよりも有利な条件で借りられる可能性が出てきます。

アルバイトをしている学生ならば審査通過の可能性はありますが、アルバイトをせず学業に専念している学生がカードローンの審査に通過するのはほぼ無理です。

親名義のカードローンを使って学費を捻出してもらうのもアリですが、高金利が重くのしかかります。

学費目的とはじめから決まっているのであれば、同じカードローンでも「教育カードローン」を利用するといいでしょう。

通常のカードローンよりも低金利で、在学中は利息のみの返済でOKなど、学生にはメリットの大きいカードローンです。

また、奨学金制度を活用すれば、教育カードローンよりもさらに低金利で融資を受けることができます。

奨学金制度は事前準備が多少面倒ですが、それでも利用価値は十分にあります。

多くの用途に使えるのがカードローンの良さですが、用途によって、つまり何に使うかによって審査内容が変わるのかも気になるところです。

使えるかどうかが分かっても審査に通らないと何の意味もないので、カードローンの使い道と審査の傾向についても知っておくと良いでしょう。

ただ、この部分に関しては各社各サービスの審査基準の話となり、審査基準はどのカードローンでも公表はしていないため、あくまで傾向に過ぎない点には注意が必要です。

イメージ的に生活費としてカードローンを使うとなると、審査で不利になるのではないかと考えてしまいがちです。

生活費にも困っているほどにお金がないとなると審査も通らないのではないかと思ってしまいますが、カードローンの審査においては関係がないとされる場合がほとんどです。

というのも、そもそもカードローンはお金に困っている方が利用をするものなので、生活費として使う場合も問題がないとするのも当然です。

生活費のようなざっくりとしたものではなく、例えば車の購入資金や入学金といったまとまった金額を必要としている場合には、カードローンでは難しい可能性が出てきます。

収入や他社の借り入れ状況等に問題がなければ審査自体は通るかもしれませんが、必要としている金額がカードローンで借りられるかと言えばそれは簡単なことではありません。

カードローンは基本的に10万円や20万円程度の少額での借り入れが多くなり、100万円を超える限度額が出るのは稀です。

もし車の購入資金や入学金などでカードローンで100万円を超える借り入れをしたいとなっても、希望額での審査に通るのは難しいと言わざるを得ません。

認められている範囲内であれば自由な用途で利用ができ、いつでもお金を借りることができるカードローンは、お金に困ってしまったときには大変便利で役立つサービスとなります。

しかし、カードローンはその便利さがある反面、金利がどうしても重くなりがちです。

借りるときにはそこまで気にしない方も少なくない金利も、いざ毎月の返済となるとその金利の重さからくる利息の負担で、なかなか返済が進まないといった状況にも陥りがちです。

お金を借りる以上は返済までしっかりと考えなければならないので、目的がはっきりとしている借り入れを利用するなら、カードローン以外も見ておく必要があります。

何でもかんでもカードローンで対応をしようとすると返済で自分自身が困ることにもなりかねないので、明確な目的がある借り入れの場合には、対応するローンがないかを確認してみるのも良いでしょう。