ビットコインやイーサリアムといった暗号資産(仮想通貨)を保有している方は、それを担保にしてお金を借りることができます。
お金が必要であれば保有をしている暗号資産(仮想通貨)を売却すれば良いだけですが、利益が乗っている状態で売れば税金の負担があり、値下がりをしている場面ではどうにも切りにくいと感じる方もいることでしょう。
そんなときに一つの選択肢として知っておきたいのが、ビットコインやイーサリアムをある程度の規模で持っている方向けの、デジタルアセット担保ローンです。
ビットコインやイーサリアムといった暗号資産(仮想通貨)を保有している方は、それを担保にしてお金を借りることができます。
お金が必要であれば保有をしている暗号資産(仮想通貨)を売却すれば良いだけですが、利益が乗っている状態で売れば税金の負担があり、値下がりをしている場面ではどうにも切りにくいと感じる方もいることでしょう。
そんなときに一つの選択肢として知っておきたいのが、ビットコインやイーサリアムをある程度の規模で持っている方向けの、デジタルアセット担保ローンです。
ビットコインやイーサリアムの暗号資産(仮想通貨)を担保にできるとは言っても、何だか難しそうな上に少し疑わしい雰囲気もあります。
実際に暗号資産(仮想通貨)絡みでは色々と怪しいものがありますが、デジタルアセット担保ローンはFintertech株式会社が運営会社であり、同社は大和証券グループ本社が80%、クレディセゾンが20%を出資する合同会社となっています。
母体の信頼性がとにかく高いため、他に似たようなサービスを提供する会社はありますが、その中でも特に信頼ができると言えるでしょう。
デジタルアセット担保ローンは上でも触れている通り、ビットコインおよびイーサリアムを担保とした、個人向けと事業者向けの有担保ローンとなります。
持っている暗号資産(仮想通貨)を売却することなく資金調達ができるため、利益にかかる税金や、または今は売りたくないなどの理由でお金が必要なときには、売ることなく担保として借り入れが可能です。
有担保ローンと聞くと不動産ローンなどをイメージするものですが、一定の価値や流動性が認められているビットコインおよびイーサリアムであれば、お金を借りるための担保となります。
参考:なぜイーサリアムは担保になるのか ~社内説明用データ集を公開します~|Fintertech株式会社|note
いくらビットコインやイーサリアムを担保にしてお金が借りられるとはいっても、利率が高く支払う利息が重くなってしまっては意味がありません。
その点、デジタルアセット担保ローンは利率の面では大変優れており、融資額によって年率4.0%~8.0%の間で決定されます。
上限でも8.0%の一桁台の利率での借り入れが可能となっているため、ある程度の金額を借りるとしても、利息負担を抑えた低金利での借り入れが可能です。
ローンは一般的に毎月の決められた返済期日までに入金をするものですが、デジタルアセット担保ローンは毎月の返済が不要です。
契約期間が1年間となり、1年後の返済期日までに利息と借り入れ金額の全額を返済する方式となるため、毎月に返済の負担を強いられることはありません。
また、1年後に全額の返済をしない場合には、利息の支払いによるロールオーバーを行うことで、再度1年後に返済期日を延ばすことも可能です。
Q.契約期間の延長はできますか?
デジタルアセット担保ローン | よくあるご質問 | Fintertech株式会社
ご契約期間は1年となっておりますが、返済期日までに利息をお振込みいただくことで1年間の延長が可能です。
なお、延長に伴って契約条件を変更させていただく場合がございます。
デジタルアセット担保ローンの利用にはビットコインかイーサリアムが必要となりますが、保有額が僅かな場合には利用ができません。
個人向けの融資額は200万円から、事業者向けは500万円からとなっているため、少なくともそれ以上のビットコインかイーサリアムの保有がなければ利用ができないことになります。
ただ、例えばビットコインを200万円分保有しているとしても、担保掛目が設定されていることによって、デジタルアセット担保ローンでそのまま200万円が借りられるわけではありません。
有担保ローンでは担保掛目というものが設定されており、一般的にはその額を上限として融資を行います。
担保掛目とは
担保掛目とは - M&A Online
金融機関が貸し出しをする際、当該貸出の担保物件 (不動産や株式など) の価値を算定、この担保価値に一定の率 (例えば預金は100%、優良上場企業の株式は80%~90%、不動産は80%まで等) を掛け、その額を上限に貸出することが多い。
デジタルアセット担保ローンの担保掛目はビットコイン、イーサリアムともに50%となっているため、担保とする暗号資産(仮想通貨)の金額に対して50%が融資上限となります。
仮にデジタルアセット担保ローンで個人向けの下限である200万円を借りる場合には、担保するビットコイン、またはイーサリアムが、最低でも400万円分が必要ということになるのです。
デジタルアセット担保ローンで借りたお金の資金使途は、特にこれといって指定がされるわけではありません。
生活費として借りるには金額が大きすぎますが、例えば車の購入資金や教育資金の足しであったり、暗号資産(仮想通貨)にかかる税金の支払い分としても借りることができます。
又貸しや名義貸しといった使い方はもちろん不可とはなるものの、一般常識から考えて明らかに外れていない用途であれば自由です。
契約期間が1年となるデジタルアセット担保ローンは、毎月の返済ではなく1年後の一括返済となりますが、返済は現金ではなく担保として差し入れた暗号資産(仮想通貨)でも問題はありません。
どちらにしても毎月の分割をしての返済ではなく、契約期間の期日を迎える日までに返済を行う必要があります。
また、一般的なローンでは多く見られる繰り上げ返済は、デジタルアセット担保ローンでは一部だけ繰り上げての返済は行えず、あくまで一括返済を前倒しで行うだけとなる点には注意が必要です。
デジタルアセット担保ローンの申し込みから借り入れまでは、基本契約の締結から見て最短で3営業日ほどとなります。
基本契約の締結までにはいくつかの手続きがあるため、申し込みから最短3営業日とはいきません。
大雑把に見て申し込みから最短でも1週間程度はかかると考えておくと、手続きに多少は手間取っても慌てることはなくなるでしょう。
有担保ローンとなると手続きが面倒なイメージがあり、来店をしての対面手続きが必要になると感じられてしまうものです。
しかし、デジタルアセット担保ローンは来店不要で手続きができるようになっており、例えばWeb会議や電子契約等を利用して対面せずに契約の締結まで完結できます。
来店をしたくない、対面せずに手続きを進めたい方は、申し込みから契約までの間に来店以外の手続き希望と伝えるようにしてください。
担保となる暗号資産(仮想通貨)の差し入れは、デジタルアセット担保ローンの指定アドレスへの送付によって行います。
他の有担保ローンの場合には担保の差し入れに多くの手間がかかることがありますが、このあたりは暗号資産(仮想通貨)の利便性の高さと言えるでしょう。
指定されるままの方法で進めれば差し入れが完了しますが、手続きの際にはミスがないようにしっかりと確認はするようにしてください。
カードローンでは限度額の範囲内なら、再申し込み不要で好きなときに好きな金額が借りられますが、デジタルアセット担保ローンの追加借り入れは申し込みが必要です。
担保となる暗号資産(仮想通貨)などから決まる借り入れ可能額から、借り入れ元本に利息を加えた現在の債務総額を差し引いた金額までは、追加での借り入れの申し込みができます。
追加での借り入れができないわけではありませんが、カードローンのように便利に利用ができるわけでもないので、その点はどうしても不便に感じる部分でもあります。
お借入可能額から債務総額(借入元本+利息)を差し引いた金額の範囲内で、追加借入をお申込みいただけます。
デジタルアセット担保ローン | よくあるご質問 | Fintertech株式会社
暗号資産(仮想通貨)を担保にしてお金が借りられるデジタルアセット担保ローンは、その商品の特性上、必ず確認をしておかなければならない注意点があります。
無担保で借りられるローン商品であれば特に気にする必要はありませんが、暗号資産(仮想通貨)を担保とするデジタルアセット担保ローンでは、担保価値の大きな変動には気を付けなければなりません。
担保となる暗号資産(仮想通貨)は常に価額が大きく変動をしており、担保掛目が50%に設定されているとは言え、大きな値下がりが起こると担保として足りなくなってしまう可能性があります。
暗号資産(仮想通貨)は株式や為替と比べても、さらに高いボラティリティが特徴です。
10年に一度起こるか起こらないかなどの突発的な事象はありますが、株式であれば小型株は別としても個別株や株価指数が短期間で半分になるといったことは多くはありません。
また、為替の例えばドル円が半分になるといったことほとんど起きませんが、ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)では当然のように起こります。
そういった暴落があった場合に、デジタルアセット担保ローンの「担保不足となるおそれが著しく強い基準」に達してしまうと、担保として預けている暗号資産(仮想通貨)が強制的に処分されてしまうことがあります。
2021年から2022年6月までの僅かな間に、ビットコインは3回も一時的に半分以下まで値下がりをしている場面があります。
時期 | 高値 | 安値 | 下落率 |
---|---|---|---|
2021年4月~ 2021年6月 |
7,071,867 | 3,195,678 | -54.81% |
2021年11月~ 2022年1月 |
7,794,000 | 3,754,444 | -51.82% |
2022年3月~ 2022年6月 |
5,955,555 | 2,376,000 | -60.10% |
参考:TradingView
1日で一気に落ちるなどであれば別ですが、大きな下落だとしてもその間に追加担保を依頼する連絡が届くため、担保としての暗号資産(仮想通貨)を追加で差し入れれば強制処分は避けられます。
しかし、当然ながら良い状況とは言えず、非常に苦しい状況になってしまうのは明らかなため、暗号資産(仮想通貨)を担保とする危険性、リスクについてはしっかりと知っておかなければなりません。
追加で差し入れる担保もなく、担保不足となってしまった場合には、強制的に担保として差し入れている暗号資産(仮想通貨)が処分されます。
通常であれば処分された暗号資産(仮想通貨)が残債部分に充てられることになりますが、あまりにも強い下落で担保処分価額が残債額を下回ってしまった場合には、不足をする残債部分の支払い義務が発生します。
これは有担保ローン全般に言えることで、想定しきれないほどの価格変動が起こってしまうと担保を失い、さらには追加での支払いが必要となるなど、非常に大きな負担となる可能性があることは必ず知っておくようにしてください。
デジタルアセット担保ローンは暗号資産(仮想通貨)を担保とすることで、今までにない有担保ローンとなります。
資金使途が自由となるタイプとは別に、日本初(※)となる暗号資産(仮想通貨)を担保とした個人向けの不動産ローンも提供をしており、何かと注目を集めてもいますが、利用においてはしっかりと考えなければなりません。
※ 参考:Fintertech、日本初の暗号資産担保型不動産ローンを個人向けに提供開始
使い方や借りる金額によっては他のローン商品を使ったほうが良い場合もあるので、それぞれのローンの特徴やメリットとデメリットを知り、どのように借りるかをよく考えるようにしましょう。
暗号資産(仮想通貨)と似たような商品に、保有をしている株式等の有価証券を担保とする証券担保ローン(コムストックローン)があります。
例えば、日証金(日本証券金融株式会社)がSBI証券と提携して提供するコムストックローンは、担保株式等の時価額の60%(銘柄の時価額の割合が時価額合計の70%以上の場合は50%)まで借り入れが可能です。
デジタルアセット担保ローンとは異なり少額からの利用も可能で、30万円から最大で3億円までと、少しだけお金が必要なときも、または大きな金額が必要なときも、株式等の有価証券を売却せずに借り入れることができるのです。
コムストックローン・SBI証券は、お客様がSBI証券に保有されている株式等をSBI証券に保有したまま担保としてご利用いただけます。
商品説明(SBI) | コムストックローン
有担保ローンは担保価値があれば大きな金額を低金利で借りられるのが良い点ですが、担保価値が下がった場合などに様々な問題を引き起こす可能性があります。
それに対して、例えばカードローンなどの無担保ローンであれば、金利は高くはなりますが担保価値を気にする必要はなく、返済だけに集中をすれば良いので余計な心配や不安はいりません。
また、カードローンはプロミスやアイフルなどの有名どころであれば最短30分程度での借り入れが可能で、借りられる金額は初回は数十万円ほどですが、少額をすぐに借りたいときには大変便利です。
暗号資産(仮想通貨)を担保として大きな金額を借りたいならデジタルアセット担保ローンは便利ですが、借り入れ額は200万円からとなるため、少しの金額だけ借りたいときには不向きです。
借りられるようになるまで多少の日数がかかるのもデメリットで、とにかくすぐに借りたいときには希望通りの借り入れができない可能性もあります。
やはりローンはどのように借りたいかの希望内容をしっかりと固めてから選ぶべきであり、担保として差し入れることに対するリスクも考えなければならないため、利用においては慎重に検討をするようにしてください。
貸付利率 | 融資額 | 融資時間 | ||
---|---|---|---|---|
4.0%~8.0% | 200万円~5億円 | 基本契約の締結から3営業日後 |
2013年頃から様々なカードローン情報サイトを運営。総量規制前の高金利時代に複数カードローンの利用、返済滞納経験あり。借りていた経験から利用者側に立った情報が伝えられるように心がけています。
※ 在籍確認の電話等で質問や要望がある方は、申込後すぐにコールセンターに電話にて連絡を入れてください。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
4.5%~17.8% | 1~500万円 | 最短3分 | 最短3分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 4.5%~17.8% |
---|---|
限度額 | 1~500万円 |
審査時間 | 最短3分 |
融資時間 | 最短3分 |
収入証明 | 50万円まで不要 |
※ 申込完了後
※ 審査の結果によってはご希望に沿えない場合があります。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1~800万円 | 最短15分 | 最短15分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 1~800万円 |
審査時間 | 最短15分 |
融資時間 | 最短15分 |
収入証明 | - |
※ 10秒簡易審査後、続けて本審査まで進めておくと手続きがスムーズになります。
※ 申し込み内容によっては電話連絡が入ることがあります。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1~800万円 | 最短18分 | 最短18分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 最短18分 |
融資時間 | 最短18分 |
収入証明 | 50万円まで不要 |
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1~800万円 | 最短20分 | 最短20分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 最短20分 |
融資時間 | 最短20分 |
収入証明 | 50万円まで不要 |
※ 電話での確認は行わずに書面や申告内容で確認を実施します。