カードローンタイム

カードローンは限度額の上限を見ると数百万円といった数字が並ぶことで、大きな金額を借りている人もいるのではないかと感じられるかもしれません。

しかし、実際にはまとまった金額を借りている顧客は多くはなく、例えばアコムであれば初回貸付単価は平均17万円前後となっています。
※ 出典：2023年3月期 第1四半期データブック｜IR情報｜アコム株式会社

プロミスやアイフルでも同様の傾向があり、消費者金融でのカードローン利用は初回ではどうしても限度額は大きくなりにくく、平均値あたりでの申し込みをしておけば審査を無駄に厳しくすることもなくなります。

カードローンに申し込みをする目的は、とにかくお金を借りることです。

まずは審査に通すため、お金を借りるために10万円ほどで申し込みをしておき、第一の目的である借り入れを達成する必要があります。

極端な例をあげるとすれば、100万円を希望して1円も借りられないよりも、10万円希望で10万円を借りたほうが良い場合が多いのです。

初回に10万円の限度額で契約をしたとしても、今後も解約をするまで10万円で利用をしなければならないわけではありません。

限度額は利用実績によって増額が可能で、上に例としてあげたアコムにおいても、初回は17万円前後の貸付単価となっているのに対し、既存顧客の貸付単価は50万円超となっています。

以下の表は初回貸付単価と既存利用者の貸付単価を3期分にわたってまとめたものですが、初回と契約後では、貸付単価が大きく変わっているのが分かります。

カードローンの返済は借り入れ残高によって金額が変わる場合がほとんどで、10万円を借りる場合であれば毎月の返済は4,000円や5,000円で済みます。

返済に1万円も2万円も取られるとなると負担になってしまいますが、以下の一覧の通り数千円の範囲で済む借り入れに留めるのであれば、無理なく返済が進められるようにもなります。

また、毎月の返済金額に加えて上乗せをしての入金は自由であり、繰り上げ返済時においても余計な手数料が取られることもなく、事前の連絡や手続きも不要となっているため、自由に多く返せるのも大きなメリットです。

他社での借り入れがなく、新規で10万円を借りる場合であれば、提出が面倒な収入証明書類の用意は原則として不要です。

免許証などの本人確認書類があれば契約ができるため、わざわざ給与明細や源泉徴収票などを用意する必要がありません。

収入証明書類が必要となると書類の用意で時間がかかり、その日のうちの契約に間に合わなくなる可能性も考えられますが、不要であればそういった心配もいりません。

収入証明書類は50万円を超える借り入れ、または他の貸金業者からの借り入れと合わせて100万円を超えると提出が必要になります。

貸金業法によって決められていることとなるため、消費者金融やクレジットカードのキャッシングを使う上では避けては通れません。
※ 参考：年収を証明する書類とは【貸金業界の状況】 | 日本貸金業協会

ただ、その金額に満たないのであれば多くの借り入れ先で不要としているので、10万円を借りるだけなら本人確認書類だけでOKとなることが多いのです。

他社での借り入れがある方も、以下の借り入れの場合には総額には含めないため、総額で100万円を超えるとしても収入証明不要で済む場合があります。

・銀行カードローン
・住宅ローンなどの目的ローン
・クレジットカードのショッピング枠

貸金業法は貸金業者に対するものであるため、貸金業ではなく銀行業となる銀行からの借り入れは、収入証明が必要となる総額には含めないことになっています。

また、クレジットカードのキャッシングは貸金業法の影響を受けますが、ショッピングは割賦販売法の適用となることで、ショッピング枠の利用があっても借り入れには含めません。
※ 参考：貸金業法Q&A：金融庁

1社で50万円を超える借り入れとなると、収入証明書類が必要になることからも分かるように、審査はどうしても慎重になってしまいます。

その点、10万円前後の借り入れなら収入証明書類は原則不要となることで、審査も進みやすく手続きに手間取ることも少なくなります。

今後に限度額の増額を行うとなると収入証明書類が必要になることはありますが、それはそのときに考えれば良いので、初回契約を目指すならやはり10万円前後の希望額で申し込みとしておくべきなのです。