アコムのカードローンと銀行のカードローンは、似ているようで様々な点で違いがあります。
それぞれのカードローンで適用される法律が異なることで、借りるために必要な条件も大きく異なっています。
それぞれの違いをしっかりと知っておき、希望内容に合うカードローンを選ぶようにしてください。
アコムのカードローンと銀行のカードローンは、似ているようで様々な点で違いがあります。
それぞれのカードローンで適用される法律が異なることで、借りるために必要な条件も大きく異なっています。
それぞれの違いをしっかりと知っておき、希望内容に合うカードローンを選ぶようにしてください。
アコムと銀行カードローンで基本的に異なるのは、主に以下の点です。
その他にも異なる点は多くありますが、基本的で重要となるのは上記の点となります。
それぞれの違いについて詳しく見ていきます。
貸金業者となるアコムと、貸金業者ではない銀行ではカードローンに適用される法律が以下のように異なります。
カードローン | 適用される法律 |
---|---|
アコム | 貸金業法 |
銀行 | 銀行法 |
この違いで最も大きな部分は、貸金業法で決められている総量規制が適用されるかどうかです。
総量規制とは年収の3分の1までの借り入れに制限される規制で、貸金業法で定められているのでアコムは適用されることになり、銀行は適用されないことになっています。
銀行のカードローンも、一般の銀行等の借入れ同様、総量規制の対象とはなりません。
貸金業法Q&A:金融庁
審査の結果によっては銀行カードローンなら大きな金額が借りられる可能性があっても、アコムの場合には年収の3分の1までとなります。
他社で借り入れがあれば、総額で年収の3分の1までとなることでアコムで借りられる金額が減ることになってしまいます。
総量規制が適用されるかどうかで申し込み条件にも違いが出てきます。
アコムは年収の3分の1までとなることで、自身で安定した収入を持たないと申し込みができません。
一方の銀行カードローンは、借りる銀行によっては自身で収入を持たなくても、配偶者に安定した収入があれば借りられるところもあります。
専業主婦の人でも一定額までなら借りられることがあるので、アコムと銀行では申し込み条件が大きく異なることになります。
アコムと銀行カードローンは審査でも異なる部分があります。
すぐに審査結果を知りたい場合にはアコムを選んでおくべきで、銀行カードローンを選んでしまうと審査結果の連絡までに時間がかかってしまうことがあります。
また、保証会社の有無もアコムと銀行カードローンでは異なります。
アコムの審査は平日も土日も最短20分回答です。
また、審査通過率とも言える新規貸付率は、2023年を月ごとに見ると以下のようになっています。
年月 | 新規貸付率 |
---|---|
2023年1月 | 41.7% |
2023年2月 | 42.0% |
2023年3月 | 40.8% |
2023年4月 | 40.7% |
2023年5月 | 42.6% |
2023年6月 | 42.8% |
2023年7月 | 42.6% |
2023年8月 | 42.0% |
2023年9月 | 43.2% |
2023年10月 | 44.1% |
2023年11月 | 44.7% |
2023年12月 | 42.4% |
※ 出典:マンスリーレポート|アコム
大体40%を上回るぐらいの審査通過率となっており、2023年を平均すると42.47%となります。
プロミスやアイフルなどの似たカードローンと比べても特に低いわけではないので、申し込み条件を満たす人ならアコムで借りることは十分に可能です。
銀行カードローンの審査は最短即日から数営業日かかるところがあるなど、借りる銀行によって様々です。
銀行によっては仮審査の結果は比較的早くに伝えられても、本審査はさらに時間がかかるところもあります。
審査通過率はどの銀行カードローンも公表していませんが、傾向としてアコムよりは厳しいです。
総量規制の対象にならないからといって、銀行カードローンなら簡単に借りられるわけではありません。
アコムは自社での審査となりますが、銀行カードローンの審査の特徴として、銀行以外に保証会社の審査を受ける場合がほとんどという特徴があります。
銀行はもともとが個人向けの小口融資のノウハウをあまり持っておらず、その分野に強い外部の貸金業者や信販会社に審査を委託することで、個人向けのカードローンによる融資を可能としています。
返済でトラブルがあったときには保証会社を相手に返済することにもなりますが、トラブルなく返済していれば保証会社を直接相手にする機会はありません。
参考までに有名銀行カードローンの保証会社を記載しておくと以下のようになります。
カードローン | 保証会社 |
---|---|
三菱UFJ銀行 バンクイック |
アコム株式会社 |
三井住友銀行 カードローン |
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
みずほ銀行 カードローン |
株式会社オリエントコーポレーション |
りそな銀行 カードローン |
オリックス・クレジット株式会社か株式会社オリエントコーポレーション |
楽天銀行 スーパーローン |
楽天カード株式会社か三井住友カード株式会社 |
PayPay銀行 カードローン |
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
保証会社の特徴として、銀行のグループ内に貸金業者は信販会社がある場合にはその会社が保証会社になることが多いという点です。
三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックは同グループ内のアコムが保証会社となり、三井住友銀行カードローンも同じようにSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が保証会社となっています。
アコムと銀行カードローンは申し込みから契約までの手続きで以下の点に違いがあります。
在籍確認や郵送物は気にする人も多いです。
周りに内緒で借りたいと考える場合には、これらの点の違いはしっかりと見ておきましょう。
アコムはノンバンクと言われる貸金業者であるため、銀行口座のような口座開設は不要です。
契約すれば限度額内でお金が借りられるようになりますが、銀行口座のように自身のお金を出し入れするわけではありません。
銀行カードローンの場合は口座開設が必要になることが多いです。
口座がなくても申し込みできるカードローンはありますが、カードローン契約までに口座開設が必要になる場合が多く、アコムよりも一手間かかることになってしまいます。
アコムは原則在籍確認なしで契約できるため、勤務先への電話連絡なしで借りることができます。
以下のように公式サイト上にもはっきりと書かれており、勝手に電話確認が入って勤務先にバレてしまうということが防げます。
原則、実施しません。
勤務先に在籍確認の電話がかかってきますか?|アコム
※ 原則、電話での在籍確認はせずに書面やご申告内容での確認を実施します。もし実施が必要となる場合でも、お客さまの同意を得ずに実施することはありませんので、ご安心ください。
銀行カードローンは在籍確認の電話連絡が必要となるところが多くなっています。
担当者の個人名などで勤務先に直接電話をかけて確認を行うため、在籍確認が気になる場合にはアコムを選んでおいたほうが良いでしょう。
アコムはカードレス契約を行うと、Web契約でも郵送物なしで手続きが完結できます。
銀行カードローンは口座開設済みの場合を除くと郵送物なしで契約するのは難しく、カードや契約書類等が自宅宛に郵送されることが多いです。
郵送物なしで契約したい場合は、アコムのカードレス契約なら希望内容通りの契約ができる可能性があります。
アコムと銀行カードローンには金利や借り入れ方法などの利用内容にも大きな違いがあります。
返済時の利息を気にする場合には金利はよく見ておくべきです。
銀行カードローンには特徴的な自動融資機能が付いているものもあるので、それぞれの利用内容の違いを見ていきます。
アコムの金利は実質年率3.0%~18.0%で、審査によってこの範囲内で適用される利率が決まります。
銀行の場合には借りるところによって異なりますが、多くは以下のように上限金利が年15.0%以下となっています。
カードローン | 金利 |
---|---|
アコム | 実質年率 3.0%~18.0% |
三菱UFJ銀行 バンクイック |
年1.8%~年14.6% |
三井住友銀行 カードローン |
年1.5%~14.5% |
みずほ銀行 カードローン |
年2.0%~14.0% |
りそな銀行 カードローン |
年1.99%~13.5% |
楽天銀行 スーパーローン |
年1.9%~14.5% |
PayPay銀行 カードローン |
年1.59%~18.0% |
銀行カードローンは、利用内容によって金利が優遇される可能性があります。
カードローンを借りる銀行で住宅ローンを利用している、給与振り込みで利用している、公共料金の引き落としを何件か設定しているなどの条件を満たすと金利が引き下げられます。
アコムにはこういったサービスはないので、銀行カードローンの特徴の一つとなっています。
アコムは以下の方法で借りられるようになっています。
カードを使ってコンビニや銀行の提携ATMで借りられるだけでなく、スマホアプリを使って一部提携ATMで借りることもできます。
また、対応する金融機関宛なら、平日も土日も24時間振り込みで借りられます。
銀行カードローンもスマホアプリでの利用を除くと同じように借りられるところが多いですが、提携ATM利用時の手数料に違いがあります。
銀行によっては提携ATM手数料を無料をしているところがあり、アコムでは以下の手数料がかかるのに対し、無料の銀行カードローンなら余計な費用がかかりません。
利用金額 | 提携ATM利用手数料 |
---|---|
1万円以下 | 110円 |
1万円超 | 220円 |
アコムと銀行カードローンの利用方法で大きく異なるのが、口座への自動融資の有無です。
自動融資とは口座引き落としの支払いがあったときに、口座残高が不足していると自動的にカードローンの融資枠内で不足金を充当し、引き落としを行ってくれるサービスです。
家賃や公共料金、クレジットカードの支払い日に口座残高が不足していても、カードローンの枠があれば支払いに遅れることなく引き落とされるようになります。
このサービスは口座がある銀行カードローンのみで利用できるもので、ノンバンクとなるアコムでは利用できません。
自動融資機能を使った分はしっかりと返済しなければならないので頼りすぎはよくありませんが、うっかり忘れによる支払遅れが防げるのは便利です。
ただ、この機能はローンの返済には利用できない場合もあるので、利用する際には内容をしっかりと確認するようにしてください。
アコムにも銀行カードローンにも、それぞれデメリットや注意点があります。
アコムの場合には上でも触れている申し込み条件や金利がデメリットになり、銀行カードローンは時間や手続きがデメリットです。
また、どちらにも共通するカードローンの注意点もあるので、申し込み前によく確認しておきましょう。
アコムのデメリットで目立つものは以下の通りです。
アコムの限度額は最大800万円となっていますが、年収の3分の1までの借り入れになる総量規制の影響もあり、その金額を借りるのは現実的ではありません。
実際にアコム利用者の貸付金額は、以下のように数十万円の範囲が最も多くなっています。
貸付金額 | 割合 |
---|---|
10万円以下 | 17.2% |
10万円超30万円以下 | 23.3% |
30万円超50万円以下 | 31.6% |
50万円超100万円以下 | 15.6% |
100万円超 | 12.3% |
借りられる金額が大きくなりにくいことで、金利となる実質年率もそこまで下がらないことが多いです。
数十万円の限度額だと実質年率18.0%の上限が適用されることが多くなるので、下限の3.0%で借りられるとは考えないほうが良いです。
また、アコムは自身で収入を持たないと利用できないため、専業主婦では借りられないという点もデメリットです。
銀行カードローンのデメリットで目立つものは以下の通りです。
銀行カードローンの中には仮審査はWebで申し込みが行えても、その後の手続きは店頭で行うようなものもあります。
審査回答自体にも時間がかかる場合があり、今日中や数日中にお金が必要となっても対応できません。
アコムよりも上限金利が低いことが多い分だけ、審査に通りにくいのもデメリットです。
収入があまり多くない人や、他社での借り入れがある人などは、銀行カードローンの審査に落ちることが増えてしまいます。
返済でトラブルを起こすようなことがあると、その銀行の口座が解約になってしまったり、今後の口座開設が断られてしまうなどが起こることがあります。
給与振り込みに使っている銀行口座が解約させられると問題になってしまいます。
アコムと銀行カードローンのどちらにも共通する注意点としては、お金を借りる際にはしっかりと返済計画を立てるということです。
返済できなくなると信用情報に傷が付いたり、銀行カードローンの場合には上で触れたように口座の解約になることがあります。
限度額があるからといって借りすぎないように注意しつつ、返済できる範囲で適度に借りるようにしてください。
借りる際にはアコムや銀行の各公式サイトに用意されている返済シミュレーションを使って、返済のイメージを持っておくことも重要です。
2013年頃から様々なカードローン情報サイトを運営。総量規制前の高金利時代に複数カードローンの利用、返済滞納経験あり。借りていた経験から利用者側に立った情報が伝えられるように心がけています。
※ 在籍確認の電話等で質問や要望がある方は、申込後すぐにコールセンターに電話にて連絡を入れてください。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
4.5%~17.8% | 1~500万円 | 最短3分 | 最短3分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 4.5%~17.8% |
---|---|
限度額 | 1~500万円 |
審査時間 | 最短3分 |
融資時間 | 最短3分 |
収入証明 | 50万円まで不要 |
※ 申込完了後
※ 審査の結果によってはご希望に沿えない場合があります。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1~800万円 | 最短15分 | 最短15分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 1~800万円 |
審査時間 | 最短15分 |
融資時間 | 最短15分 |
収入証明 | - |
※ 10秒簡易審査後、続けて本審査まで進めておくと手続きがスムーズになります。
※ 申し込み内容によっては電話連絡が入ることがあります。
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1~800万円 | 最短18分 | 最短18分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 最短18分 |
融資時間 | 最短18分 |
収入証明 | 50万円まで不要 |
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 融資時間 | 対応コンビニ |
---|---|---|---|---|
3.0%~18.0% | 1~800万円 | 最短20分 | 最短20分 |
7 ELEVEN
LAWSON
Family Mart
MINI STOP
|
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 最短20分 |
融資時間 | 最短20分 |
収入証明 | 50万円まで不要 |
※ 電話での確認は行わずに書面や申告内容で確認を実施します。