有名カードに比べると
知名度の低いリクルートカードの
メリットとデメリット
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高いポテンシャルを秘めるリクルートカード

クレジットカードと聞いてパッと思い付く楽天カードや三井住友カードは、テレビCMも多く放送されていて知名度は抜群です。

対して、リクルートカードは知名度こそありませんが、そのポテンシャルはかなり高いです。

知名度だけで選んでしまうと失敗をしてしまう可能性があるクレジットカード選びにおいて、リクルートカードのメリットとデメリットを徹底解説します。

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基本的に維持コストがかからないのがリクルートカードの強み

最近では、年会費を有料にする代わりにサービスや特典を充実させたクレジットカードが増えていますが、利用者の立場からすると、維持コストはかからないに越したことはありません。

年会費が有料だと「年会費の元を取ろう」と考えて、無駄で無理のあるカード利用をしがちですが、年会費が無料ならそこまでガツガツ使わなくてもOKです。

リクルートカードは、基本的に維持コストがかからないカードなのでその点は心配いりません。

クレジットカードの年会費は無料

リクルートカードは、搭載する国際ブランドに応じて発行元が三菱UFJニコスとJCBに分かれますが、どちらの発行元を選択しても本会員の年会費は無料です。

家族カードの年会費も無料で、家族カードは本会員のカードと基本的には同じサービスを利用できます。

ただし、発行元によって家族カードの発行枚数が異なり、三菱UFJニコスは19枚、JCBは8枚まで発行可能です(何枚発行しても年会費無料)。

再発行手数料はかかる

リクルートカードが盗難や紛失、破損の被害に遭った際、リクルートカードを再発行してもらおうとすると、再発行手数料が発生します。

こちらも家族カードと同様、発行元によって手数料が異なり、三菱UFJニコスは1,100円、JCBは1,069円です。

発行元が三菱UFJニコスの場合は、以下の流れで再発行手続きを行ってください。

1.「MUFGカード盗難紛失受付センター」まですぐに電話
2.最寄の警察署でカード盗難・紛失の届け出をする
3.新しいカードの到着を待つ

この際に発生する再発行手数料は後日の徴収となります。

ETCカードは発行元によって手数料がかかる

車載器に挿入するだけで高速道路の料金をスムーズに通過できる「ETCカード」は、基本的にクレジットカードと合わせて申し込むもので、リクルートカードにもETCカードが用意されています。

リクルートカードのETCカードは発行元によって新規発行手数料の有無が異なり、三菱UFJニコスは1,100円かかる一方で、JCBは新規発行手数料がかかりません。

どちらも年会費は無料ですが、初期コストを気にするのであれば、JCBブランドを選択した方がいいでしょう。

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1.2%分のリクルートポイントが貯まり使いやすいメリット

リクルートカードを100円利用するごとに、1.2ポイントのリクルートポイントが貯まります。

1ポイント=1円相当の価値があるため、リクルートカードの還元率は1.2%です。

年会費無料のクレジットカードの中では、リクルートカードは最高クラスのポイントカードを誇ります。

月間合計利用金額に対するポイント付与で取りこぼしが少ない

リクルートカードでは、月間合計利用金額に対して1.2%のリクルートポイントが付与されます。

クレジットカードの中には1回の利用ごとにポイントが付与されるカードもありますが、仮にそれ以外の条件をリクルートカードと同じにして、「99円×30回」の決済をリクルートカードと比較すると、以下のようにその違いは歴然です。

・リクルートカード:2,900円×1.2%→34ポイント
・他のカード:0ポイント

リクルートカードの場合、ポイントの小数点以下は切り捨てとなるため、利用金額の1円~499円の部分は切り捨てとなりますが、それでも取りこぼしは多くありません。

電子マネーへのチャージでも満額ポイント付与

クレジットカードで決済できないお店でも、電子マネーなら利用できるお店は結構あり、電子マネーにクレジットカードからチャージすることで、間接的にクレジットカードのポイントをもらえます。

最近では電子マネーへのチャージでポイントを付与しないクレジットカードが増えている中、リクルートカードは電子マネーへのチャージでも、満額ポイント付与です。

ちなみに、チャージ可能な電子マネーは、リクルートカードの国際ブランドによって以下のように異なります。

ブランド チャージ可能な電子マネー
Visa/Mastercard 楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA
JCB モバイルSuica

貯まったリクルートポイントは一部ポイントに等価交換可能

貯まったリクルートポイントは1ポイント=1円相当として、じゃらん、ホットペッパー、ポンパレモールなど、リクルートのサービス内で利用できます。

それだけでなく、リクルートポイントからdポイントやPontaポイントへの交換も可能で、しかも、リクルートポイント1ポイントを、dポイント・Pontaポイント1ポイントへ等価交換可能です。

dポイントやPontaポイントへ交換できるクレジットカードは他にもありますが、ポイントが目減りしてしまうものがほとんどの中で、等価交換ができるリクルートポイントは優秀といえます。

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何かあったときでも安心できる充実の付帯保険

お得なキャッシュレスとしては、クレジットカード以外にも電子マネーやスマホ決済などがありますが、各種付帯保険は、クレジットカードにあって他のキャッシュレス決済にはありません。

旅行中のケガや病気、トラブルなどに対して補償してくれる旅行傷害保険、対象カードで購入した品物の破損などのトラブルを補償してくれるショッピング保険が、その代表です。

リクルートカードには、海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険の全てが付帯しています。

海外旅行傷害保険は最高2,000万円

リクルートカードの海外旅行傷害保険は、カードで旅行代金を支払った際に付帯する「利用付帯」で、補償内容は以下の通りです。

内容 補償金額
死亡 最高2,000万円
傷害治療 最高100万円
疾病治療 最高100万円
賠償責任 最高2,000万円
携行品損害 最高20万円
救援者費用 最高100万円

リクルートカードの携行品損害は1旅行で20万円が限度、年間で100万円が限度、携行品1つ当たり10万円が限度、そして自己負担3,000円が発生、という条件です。

最も利用機会の多い傷害治療や疾病治療にも、しっかりと補償が付いています。

国内旅行傷害保険は最高1,000万円

リクルートカードには、死亡・後遺障害が最高1,000万円の国内旅行傷害保険も付帯しています。

年会費無料のクレジットカードは、海外旅行傷害保険は付帯しているものの、国内旅行傷害保険は付帯していないカードも少なくありません。

旅行代金をカード払いしないと付帯しない「利用付帯」ですが、国内旅行でも保険が付帯するリクルートカードは、非常に珍しいです。

ショッピング保険は国内での1回払いでも対象

リクルートカードには、1事故当たり3,000円の自己負担が発生しますが、年間200万円を限度とするショッピング保険も付帯しています。

ショッピング保険が付帯している年会費無料のカードの中には、「海外での購入、もしくは国内ではリボ払いか3回以上の分割払いが条件」となっているものも多く、正直使い勝手はよくありません。

その点、リクルートカードは国内での1回払いでもしっかりとショッピング保険が付帯するため、使い勝手は良いです。

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リクルートのサービスで使うとさらにお得なリクルートカード

リクルートカードは普通に使っても1.2%と高いポイント還元率を誇っています。

しかし、リクルートには以下のような関連サービスがあり、当然ながらリクルートのサービスではさらにお得に使えるようになっています。

・じゃらん
・ホットペッパーグルメ
・ホットペッパービューティー
・ポンパレモール
・じゃらんレンタカー
・じゃらんゴルフ
・Oisix
・ゼクシィ内祝い
・リクルートかんたん支払い

関連サービスでは、リクルートカードの威力はさらに増すのです。

リクルートのサービス利用料金を支払うと還元率アップ

リクルートの関連サービスを利用の際、その利用料金をリクルートカードで支払うと、通常よりもポイント還元率がアップします。

ポンパレモールなら4.2%(3%アップ)、じゃらんでの宿泊予約なら3.2%(2%アップ)といった具合です。

他のカードで支払うと貯まるポイントが分散されてあまり効率的ではないため、リクルートポイントでまとめるためにも、リクルートカードを利用するのがいいでしょう。

リクルートのサービスでリクルートカードを使うとこんなにお得

リクルートの関連サービスでリクルートカードを使うとどれだけお得か、実際にシミュレーションしてみましょう。

分かりやすくするために数字を大きくしますが、リクルートのサービス外で月33,000円(年間396,000円)のネットショッピングをした場合、、リクルートカードで支払うと4,752ポイント還元されますが、ネットショッピングをポンパレモールにするだけで、15,552ポイント還元と、3倍以上もポイントが多くなります。

また、美容院代11,000円×6回で66,000円をリクルートカードで支払うと792ポイント還元されますが、ホットペッパービューティーで予約するだけで、1,992ポイント還元と、こちらも2倍以上ポイントが多く付与されます。

限定のクーポンやポイントなどがもらえる

リクルートカードはサービス利用でポイントがもらえるだけではありません。

リクルートカード利用者は、ホットペッパー限定で使える期間限定ポイントなど、ポイントのプレゼントももらえます。

しかも、10ポイントや100ポイントといったケチ臭いことはいわず、1,000ポイント単位の大盤振る舞いです。

また、ポンパレモールで使える10%引きクーポンを定期的にもらえて大変お得です。

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上位カードがないのはリクルートカードのデメリット

メリットばかりをあげていても正しいカード選びができないので、ここからはデメリットについても触れていきます。

リクルートカードは、いわゆる「一般カード」という括りに分類されます。

クレジットカードの世界では一般カードの上にはゴールドカードが存在し、その上にプラチナカード、さらには「ブラックカード」なるステータスカードを設定しているカードもあります。

しかし、リクルートカードには上位カードが存在しません。

「リクルートカードプラス」は新規募集を停止

かつて、「リクルートカードプラス」というクレジットカードがありました。

年会費2,200円がかかるものの、ポイント還元率はリクルートカードを凌ぐ2%、最高3,000万円の旅行傷害保険が自動付帯という、かなりのハイスペックカードです。

大変魅力の大きなカードではあるのですが、既存会員の更新は可能であっても、新規入会をすることはできません。

カード利用のモチベーションがない

一般的に上位カードに申し込むためには、下位カードの利用実績を積み重ねるのが近道です。

中には自力で申し込むことができず、カード会社からの招待がないと申し込めない上位カードもあり、下位カードの利用実績がものをいいます。

しかし、上位カードがないリクルートカードは、そんなモチベーションもわきません。

ランクがあるリクルートのサービスはある

ただ、会員ランクを設定しているリクルートのサービスはあるので、そちらでランクアップを狙うのもいいでしょう。

例えば、「じゃらんステージプログラム」では、じゃらんのサービス利用1円につき1スコア獲得でき、獲得スコア数に応じて設定されるステージで、ポイントアップや割引、アップグレード特典を受けられます。

リクルートカード利用で付与されたポイントを使えば、効率よくランクアップできまよ。

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発行元によって若干サービス内容が異なる点には注意

リクルートカードでは、選ぶ国際ブランドによって、リクルートカードの発行元が異なります。

Visa/Mastercardブランドを選択の場合は「三菱UFJニコス」、JCBブランドを選択の場合は「JCBカード」です。

次にあげるように、発行元によってリクルートカードのサービス内容が若干異なるため注意してください。

維持コストはJCBが安い

三菱UFJニコスを選択した場合、本カード年会費、家族カード年会費はかかりませんが、ETCカードの新規発行手数料として1,100円かかり(年会費は無料)、再発行手数料は1100円かかります。

一方、JCBカードを選択すると、本カードと家族カードの年会費だけでなく、ETCカードの年会費や新規発行手数料は無料で、再発行手数料は1,069円です。

より低コストなのは、JCBブランドです。

チャージでポイントが貯まる電子マネーは三菱UFJニコスが有利

上でも触れているので繰り返しとなりますが、リクルートカードでチャージをしてポイントを貯められる電子マネーは以下の通りです。

ブランド チャージ可能な電子マネー
Visa/Mastercard 楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCA
JCB モバイルSuica

いずれも月間3万円という上限はありますが、三菱UFJニコスの方が対象電子マネーは多いです。

スマホ決済などへのチャージも、Visa/Mastercardブランドの方がいいでしょう。

三菱UFJニコスは銀聯カードを発行可能

世界的に見ると、VisaとMastercardが圧倒的なシェアを誇っており、海外に行くのであればVisa/Mastercardの三菱UFJニコスがお得です。

ただし、中国で圧倒的なシェアを誇るのは「銀聯カード」(UnionPay)であり、日本で銀聯カードを発行できるカード会社は多くありません。

そんな数少ないカード会社の一つが三菱UFJニコスで、MUFG銀聯カードを発行可能です。

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リクルートカードはこんな方におすすめ

これまで、リクルートカードのメリットとデメリットを見てきました。

「でも実際、自分はリクルートカードを持つべきかどうか分からない」と悩む方もいるでしょう。

そんな方のためにも、リクルートカードがおすすめの方、適している方をあげておきます。

あまり多くのカードを持ちたくない方

まず、あまり多くのカードを持ちたくないと考える方は、リクルートカードがおすすめです。

一芸に秀でたカードはそれ以外の使い道に乏しく、どうしてもカードの枚数が多くなる傾向にありますが、リクルートカードは一芸に秀でているわけではないですが、全てが平均以上といえます。

カードデザインもシンプルで、シーンを選びません。

多くのポイント還元を受けたい方

リクルートカードは、1.2%という高還元です。

楽天カードやヤフーカードが1%、三井住友カードやJCB一般カードが0.5%の還元率であることを考えても、かなりの高還元となります。

しかも、貯まったポイントはdポイント・Pontaポイントに等価交換可能で、使い勝手も良いです。

リクルートカードはメインカードにもピッタリ

クレジットカードは各社各サービス、各ブランドでしのぎを削っており、それぞれで長所も短所もあるので完璧な1枚というものは存在しません。

リクルートカードにももちろん欠点はありますが、重大な欠点ではありません。

もし1枚メインカードを選ぶとすれば、リクルートカードはその候補にもなり得るのです。

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