ここまでは金利の差や、金利差から生じる支払い総額の違いを見てきているため、銀行で借りるマイカーローンはメリットばかりがあるように感じられてしまうかもしれません。
たしかに金利面では、ディーラーローンに比べるとメリットが大きくはなりますが、それ以外の部分でマイカーローンにもデメリットがあります。
一方でディーラーローンは金利で劣る分だけメリットがあるので、それぞれのメリットとデメリットを知り、どちらのローンを使うかを考えてみるようにしましょう。
銀行で借りるマイカーローンは、以下のような主なデメリットがあります。
・ローンの申し込み書類が増える
・審査に時間がかかる
・審査に通りにくい
・融資実行までに時間がかかる
・車の購入資金全額が借りられないことがある
マイカーローンは見積もり書などの提出が必須となり、さらにはその他にも必要に応じて何らかの書類が求められます。
また、それらの書類を用意しても審査に通らない可能性があるだけなく、仮に通ったとしても、収入状況等によっては、希望する金額の全額が借りられないこともあります。
参考:マイカーローン:お申し込みの流れ(必要書類について) | 三菱UFJ銀行
ディーラーローンは銀行のマイカーローンよりも金利が高くなりますが、その分だけ以下のようなメリットがあります。
・必要書類は比較的少なく済む
・審査回答や契約までが早い
・収入が少なくても利用ができる
・希望額の全額が借りられる場合が多い
ディーラーローンは収入が多くはない方でも、保証人を立てるなどしてローンが組めることが多いです。
銀行で借りるマイカーローンに比べて金利が高くなる分だけ審査基準は低く、マイカーローンでは審査に通らなかった方でも、ディーラーローンなら組めることも少なくありません。
双方のメリットとデメリットを知った上で賢くローンを組むなら、まずは銀行のマイカーローンに申し込みをして審査を受け、通るかどうかを見てみると良いでしょう。
希望額が低金利で通ればそのまま利用をし、審査に通らないなどでマイカーローンの利用ができないなら、ディーラー経由のローンを組めばローン自体を諦めることもなくなります。
銀行で借りるマイカーローンは多少の手間と時間はかかりますが、その手間によって将来の数十万円が節約できると考えれば、決して無駄にはならないのです。